wpdとGPSSグループによるジョイントベンチャーである東伊豆風力発電合同会社は開発を進めてきた「東伊豆ふるさと風力発電所」が、2026年6月1日に営業運転を開始したことをお知らせいたします。wpdにとって、日本国内初の陸上風力発電プロジェクトとなります。

本発電所は、静岡県東伊豆町の海岸沿いの山岳尾根部に立地しています。老朽化した既設風力発電設備を撤去し、発電効率にすぐれた最新型の風力発電機へ更新した事業であり、設備容量は7.48MW、Enercon製の風力発電機3基で構成されています。建設工事はアチハ株式会社が担当し、急峻な地形に対応する専用機材を活用するなど、技術的に難易度の高い条件下で施工が行われ、その結果、プロジェクトは安全かつ計画通りに予算内で完了しました。

本発電所で発電された電力は、小売電気事業者であるNFパワーサービス株式会社を通じ、コーポレートPPAに基づき野村不動産株式会社へ供給されます。野村不動産は、この再生可能エネルギーを東京都内の新本社ビルにおいてCO₂フリーエネルギーとして利用する予定であり、同社の脱炭素化を支える取り組みの一環となります。

電力価格の上昇や市場変動リスクが高まる中、企業にとってコーポレートPPAは、長期的かつ安定的に再生可能エネルギーを調達するための有効な手段として注目されています。本プロジェクトは、発電事業者と需要家を結び付けるモデルケースとして、今後の再生可能エネルギー導入拡大に寄与するものです。

日本が脱炭素化とエネルギー安全保障の両立を目指す中、国内における再生可能エネルギーの普及は、エネルギー自給率の向上にもつながります。今回の営業運転開始は、wpdが日本における再生可能エネルギーの普及に貢献していくうえで、重要な一歩となります。

wpdのCFOであるBjörn Nullmeyer氏は、次のように述べています。

「本プロジェクトの運転開始により、wpdにとって日本初のプロジェクトであるだけでなく、アジアにおけるwpdの協業案件としても初のプロジェクトを成功裏に実現することができたことを大変誇りに思います。本プロジェクトに関わったすべてのパートナーおよびチームに心より感謝申し上げます。台湾における大規模IPPポートフォリオに続き、APAC地域での事業をさらに拡大していくための着実な一歩となります。」

東伊豆ふるさと風力発電所は、国際的な開発ノウハウと地域パートナーとの連携により、信頼性と経済性を兼ね備えた再生可能エネルギー供給を実現した事例であり、地域の持続可能性向上とカーボンニュートラルへの移行を支える取り組みとして期待されます。